営業職は、成果や達成感をダイレクトに感じられる一方で、ノルマなどのプレッシャーがかかりやすい職種でもあります。成績が可視化されやすいので、思うような成績をあげられていない場合は、精神的にも辛く、辞めたいと感じることもあるでしょう。
今回は、「営業成績が悪くて辞めたい」と感じたときの選択肢や注意点について、お話ししていきます。営業成績に悩む人は、その理由や対処法について、本記事を参考に考えてみてください。
営業職成績が悪い→辞めたいと感じた時の選択肢
営業成績が悪いときは、会社で居心地が悪い思いをしたり、成績がよい同僚と比べてしまったりして、精神的に辛くなることもあります。今すぐ逃げ出したい気持ちになることもあるでしょう。しかし、一時的な感情で判断を下してしまうと、後々に後悔することにもなりかねません。
今の状況を冷静に分析してみましょう。
まず、辞めたいと思ったときの選択肢には、次の4つがあります。
- 辛くて辞めたい気持ちはあるが、今いる会社でもう少し営業を続けてみる
- 営業職が合わないと感じるので、今いる会社で配置転換を希望してみる
- 今いる会社の商品や営業方針が合わないので、転職して別の会社で営業職に就く
- 今いる会社も営業職も合わないので、転職して別の会社で営業職以外の職種に就く
あなたはどれに当てはまるでしょうか。
会社との相性は悪くなく、成長の機会もあると感じていて、営業成績が悪いということだけが問題なのであれば、もう少し続けてみてもよいでしょう。
同じく、会社には魅力を感じていて、営業職はどうも合わないと感じたのであれば、上司や人事部に相談して、配置転換をお願いする手もあります。
営業職に嫌気がさしたわけではなくて、会社との相性や売り込むサービスや商品に魅力を感じない場合には、転職をして別の会社で営業職に就いた方がよい成績を上げられるかもしれません。
会社とも営業職とも相性が悪いと感じるのであれば、キャリアチェンジを狙った転職を考えてみましょう。
このように、辞めたい原因はどこにあるのかによって、選択肢も異なります。
営業職成績が悪い→辞めたいと感じてしまう理由⑤選
次に、営業成績が悪くて辞めたいと感じる理由を掘り下げてみましょう。営業成績が悪いのは、環境に問題があるのか、ご自身の適性なのかを考えていきます。
➀営業成績が悪いことそのものがストレス
営業成績が悪い状態が続くと、やりがいや達成感を味わえず、自信がもてなくなってしまいます。モチベーションもダウンしている状態になるでしょう。
②上司からのプレッシャーや同僚からの冷たい視線
上司がフォローやアドバイスをしてくれず、プレッシャーを与えるだけなら、精神的に追い込まれやすくなります。また、同僚も協力するどころか、冷たい視線を向けたり、マウント気質であったりすると、余計に辛くなってしまいます。
たかのり
このような会社は、上場企業でもざらにあると思います。実際、私も上場企業の系列会社にいたのに散々な思いをしたので、表向きは優良企業だとしても実態はブラックなので早々に離れましょう！
③ノルマそのものがキツイ
達成不可能に近いノルマを課すなど、会社の期待値が高すぎるケースです。会社そのものがブラック気質の場合もあるでしょう。この場合、いくら頑張っても報われない、というループに陥りがちです。
たかのり
自分もやられた経験がありますが、嫌がらせ目的で達成できないような高いノルマを課していることが殆どです。表向きはクリーンでも中身ブラックな会社は存在するので要注意です。
また、「甘え」など一般論を言う人がいるかもしれませんが、部外者だから言える話なのでスルーしましょう。肝心なのはあなたがどうするか決断することです！
④お客様とのコミュニケーションがストレス
もともとコミュニケーションが苦手で、接客自体がストレスになっているケースです。もう一度、ご自身の適正を分析しなおした方がよいでしょう。
⑤販売している商品やサービスに興味がもてない
販売しているサービスや商品に興味が持てず、モチベーションがあがらない状況です。
本当に興味がもてる商材を扱っている会社に転職した方がいいかもしれません。
今の状況に思い当たるところはありましたか？
辛いと感じるのはノルマなのか、コミュニケーションそのものなのか、商材に興味を持てないからなのか、などこれらがクリアになると対策も立てやすくなります。
営業職成績が悪い→辞めたいと感じた時の対処法④選
営業職を辞めたいと感じる理由を分析できたら、次は対処法をみていきましょう。
今の会社で頑張る
会社には魅力を感じていて、上司や同僚との人間関係もよく、営業成績が悪いことだけが問題なのであれば、今の会社で頑張ることをおすすめします。営業成績が悪いのは、不慣れが原因のことも多いです。
入社して1年以内、といったケースではとくに、辞めるのは思いとどまった方がよいでしょう。もっと長い期間在籍している場合でも、会社に魅力を感じ、人間関係にも問題がないのであれば、続ける価値はあります。
せっかく、よい人間関係に恵まれたのですから、上司や先輩にアドバイスをもらうなど、周囲の人に頼ってみるのもよいでしょう。1人で悩んでいると、知らず知らずのうちに視野が狭くなり、問題点に気づけなくなります。ほんの少し、セールストークを改善しただけで、相手のリアクションが劇的に変わることもあるのです。
たとえば、ロープレ形式で、セールストークの改善点をチェックしてもらったり、営業用の資料を添削してもらったりなど、具体的なアドバイスがもらえるように、お願いしてみてください。
また、書籍を参考にしたりセミナーに参加したりするなど、勉強する機会をつくると何かヒントが得られるはずです。
今の会社で配置転換の打診をする
営業成績が悪くて辞めたいと感じた時に、会社に魅力を感じているのであれば、会社を辞めずに今のポジションから離れる方法を考えてみましょう。今の会社で配置転換の打診をするのです。
営業職と一言にいっても、様々なスタイルの営業職があります。会社規模にもよりますが、営業職の中でも色々なポジションがある職場であれば、まずは営業職関連で配置転換を希望してみるとよいでしょう。
たとえば、新規開拓の営業が辛いと感じるのであれば、既存顧客のフォローをするルート営業のポジションに異動を希望してみるのも手です。
人とコミュニケーションをすること自体は苦手ではないという人であれば、ルート営業で活躍する可能性はあります。
逆に、ルート営業にマンネリ化して、モチベーションが上がらないという人は、新規開拓の担当にチャレンジしてみるとモチベーションアップになる可能性もあります。
また、客先訪問を行う外勤営業を負担に感じる人は、内勤営業への配置換えを希望してみるのもよいでしょう。ある程度、サービスや商品に興味を持ったお客様を相手に、社内や店舗内で接客をするので、営業職という特性もありながら、外回りの新規開拓営業のようなプレッシャーは感じにくくなるでしょう。
他には、営業事務や経理、総務など、営業部門を支援するポジションの選択肢もあります。
違う会社で営業職を頑張る
今の会社で成長できる環境がない、上司や同僚と相性が悪い、商材に魅力を感じない、という場合には、転職を考えてみてもよいでしょう。
会社が変われば、営業成績もあげられるかもしれませんし、報酬アップやキャリアアップにつながる可能性もあります。商材に魅力を感じないという場合には、別の業界への転職も視野に入れることをおすすめします。
ただし、同業他社に転職する場合には、今の職場に「競業避止義務」が定められていないか注意しましょう。一定期間、同業他社への転職を禁止する契約です。トラブルにならないように、転職前にしっかり確認しておきましょう。
また、ご自身が商材に魅力を感じていることが、営業成績につながりやすくなりますが、営業成績や報酬に重点を置いている人は、給与水準が高い業界やインセンティブ制度がある業界に転職すると、モチベーションアップにもつながりやすくなります。
医療業界、金融業界などは、営業職の給与水準が高いと言われています。不動産業界はインセンティブ制度を導入している企業が多く、うまくいけば大きく稼げるのが魅力です。あなた自身が、どこに価値を置き、やりがいを感じられるのかをよく分析したうえで、転職活動をするとよいでしょう。
違う会社で営業職以外の仕事を頑張る
営業職を辞めたいと感じる原因を分析した結果、営業職に向いていないと判断した場合には、まずは社内で配置転換を打診してみてください。
希望がかなわない場合や、今いる会社の社風や人間関係にも問題を感じる場合には、転職活動をして、違う会社で営業職以外の仕事をすることを目指すのもよいでしょう。
ただし、多くの場合、中途採用者には即戦力を求めますので、キャリアチェンジを狙った転職活動は、難易度があがります。職種を変える場合には、同じ業界での転職を目指すか、営業事務など何らか、営業職と関連がある職種を狙うと内定を取りやすくなります。
もちろん、やりたいことや目指すことがあれば、未経験の業界や職種を狙うのも悪くありません。その際は、自己分析や業界と業種に対する情報収集を徹底しましょう。
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営業成績が悪い→転職活動で気を付ける事
営業成績が悪くて転職をする場合には、注意点があります。
アピールできる営業成績でない場合には、あえて営業成績を細かく伝えなくてもよいでしょう。その代わり、営業職で培ったスキルやどういった姿勢で仕事に取り組んできたかにフォーカスをしてアピールするとよいです。
営業でよい成績につながらなかったからといって、それを気にしすぎると、自信のなさが伝わってしまい、内定がなかなか取れないといった悪循環を招きかねません。
前向きな姿勢で採用試験や面接に臨んでください。入社後に貢献できることや意欲を伝えることに注力しましょう。
職種を変える場合には、営業職に関してネガティブに語らないように注意してください。営業職に就いている間に身に着けた能力は、他の職種にも活かせるはずです。
要望やニーズを聞き出す力、コミュニケーション力や人当たりのよさ、情報収集力、目標管理能力などです。営業職で得たスキルもアピールしながら、なぜ、キャリアチェンジをしたいのかを伝えるとよいでしょう。
また、転職活動は、在職中に進めるのがおすすめです。転職エージェントに登録すれば、忙しい日々でも効率よく情報収集が出来ますよ。
まとめ
今回は、営業成績が悪くて辞めたいと感じる理由や選択肢について、解説しました。辞めたいと思った時の選択肢は、次の4つがあります。
- 今いる会社で営業職を続ける
- 今いる会社で配置転換を打診する
- 転職して別の会社で営業職に就く
- 転職して別の職種に就く
営業職を辞めたいと思う理由によって選択肢が異なります。経験が足りないから営業成績が悪いのか、営業職に適性がないのか、会社が合わないのか、など辞めたい理由によって対処方法を選びましょう。
転職をする場合には、営業成績が悪いことを気にしすぎない方がよいですね。営業職で身に着けたスキルや、入社後に何で貢献できるのかにフォーカスしてアピールしましょう。
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あなたの現職の悩みをカウンセラーに相談する事で、もしかすると現職に留まる結論になるかもしれませんし、逆に転職したい気持ちが強まる可能性もあります。
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