- パワハラが起こる原因は職場環境や上司が原因
- パワハラを我慢すると鬱病になる恐れがある
- ムカつく上司からは離れるのが得策
企業がなかなか根絶させることが難しいとされる問題に、「パワハラ」があります。この問題はかなり厄介で、他人を思いやる気持ちに欠けた上司にあるあるなケースとして考えられます。
また、実体験からも言えますが、サイコパス気質なタイプが多いせいか「精神病でも患っているのではないか?」とも捉える事もできそうかなと思ってしまうほどです(苦笑)
そこで、この記事では「パワハラをする人は精神病でも患っているのか?」という疑問について、パワハラをする人の特徴や対処法も含めて解説していきます。
ムカつくパワハラ上司は精神病を患っている?
パワハラをする人は、病気なのかどうかという疑問についてですが、私個人の見解では特に精神病を患っているというわけではないように思います。
それどころか、ただの八つ当たりやストレス発散の為というのが本質ではないかと考えます。ターゲットを決めて攻撃してくることを踏まえると、狡猾さや計算高さを感じるのでとてもじゃないけど精神病のような心の病気を患っているとは思えません。
その一方では、パーソナリティ障害といってパワハラ上司が子供時代に親との関係を良好にできなかった感情を、大人になっても引きずっている現象があると言われています。
また、そのなかでもパワハラ上司が抱えるパーソナリティ障害には、以下のパターンが当てはまるとも言われています。
- 「境界性パーソナリティー障害」→自己否定から他人に依存する傾向
- 「自己愛性パーソナリティー障害」→横暴な俺様タイプで自己中心的な傾向
参考資料:DIME
そこで、下記にて上記のようなパーソナリティ障害を抱えている可能性が高い、パワハラをする上司の特徴についてまとめていきます。
そもそも、なぜパワハラが起きてしまうのか?
パワハラが起きてしまう原因には、以下2つの理由が挙げられます。
- ➀加害者側に自覚がない
- ②上司と部下の間に信頼関係がない
➀の場合、モーレツ型社員やクラッシャー上司がこのタイプに当てはまります。要は、「自分が出来る事がなぜできないんだろう?」という思考の持ち主で、他人に要求するハードルも高い為、他人を責めがちになってしまうので、そこからパワハラに発展していくというものです。
②の場合は、上司が部下に指導した場合だとしても、そもそもな話信頼関係ができていないとパワハラと受け止められてしまうケースです。
軍隊でもないんだし、ムチばかりでは部下は疲弊してしまいます。部下の仕事ぶりを見ているわけでもないのに一方的な主観で判断されたり、ねぎらいの言葉が一言も無い上司に対しては、不信感も芽生えてきます。
お互いに信頼関係がないやりとりは、上司と部下の関係がこじれやすくなりますし、そこは上司からコミュニケーションを取りやすく働きかける事が必要なのではないでしょうか?
体質の古い会社だと、やたら「上の立場の人間を持ち上げろ」みたいな圧力が凄いですが、私からすると、「だから離職率が高いんだよ」とツッコみたくなる話です・・・
また、ウェブメディア「日本の人事部」によると、パワハラが起こりやすい職場では「上司と部下の間でコミュニケーションが少なかった」とされています。
実際、2020年度の調査によれば、全体の36.8%がパワハラが起こりやすい職場によって「コミュニケーションの減少」を訴えていた模様。
引用元 https://jinjibu.jp/keyword/detl/1545/
たかのり
実体験からも言えますが、パワハラが起こる職場では、まるで葬式場のようにシーンとしていますし、周りの人たちも覇気が感じられずストレスが溜まりやすい雰囲気だったなと。
私も、会社員当時を思い出すと、パワハラが起こる雰囲気の職場では気持ちが沈みながら仕事をしていたように思います。
ムカつくパワハラ上司 14の特徴と心理
➀常に偉そうで口が悪く沸点が低い
日頃から偉そうな口調で高圧的な態度を取る人はパワハラをしがちな傾向にあります。感情の起伏が激しく、荒々しい態度を取るようなタイプです。
口も悪く「クソ」「ボケ」「てめえ」など言葉を日常的に使います。また、穏やかな性格の人に比べて、沸点が異様に低く、ささいなことで激昂したりします。
普段、穏やかにふるまっていても、スイッチが入ると態度が変わり、激しい怒りをぶつけてくる人にも注意しましょう。今、現在、パワハラまでいっていなくても、パワハラをする素質があります。
②仕事に対する責任感が低い
パワハラ上司は、実は仕事に対する責任感が低い人も多いです。仕事にストレスがたまっているから、周りの人間に当たり散らしているのです。仕事に真剣に向き合い、没頭していれば周囲の人間にいじわるをしている暇はありません。
他責思考があり、仕事でうまくいっていないことや、困難を自分以外の人間のせいにしているため、怒りが抑えられないのです。部下に八つ当たりをしたり、仕事を押し付けたりしながら自分は楽をしようとします。また、何か気に入らないことがあれば、相手に怒りをぶつけてストレスのはけ口にしているのです。
③いつも何かに怒っている
いつも何かに怒っているのもパワハラ上司の特徴です。先にも述べましたように、パワハラ上司はうまくいかないことを他人のせいにして、常にストレスをためています。
- なんとなくいつも不機嫌そうだ
- 疲れている印象がある
- 険しい表情をしている
などの印象がある上司には注意しましょう。一度ターゲットにされると、ストレス発散のはけ口にされてしまいます。ターゲットにされた方は、たまったものではありません。理不尽な八つ当たりをされながらでは、仕事もスムーズに進みませんし、精神的に負担がかかってしまいます。
④立場が上の人に対しては腰が低い
高圧的な態度で部下にキツイ態度を取るパワハラ上司も実は、立場の上の人に対しては腰が低い場合があります。たいていは、自分よりも立場の低い人、弱い立場にある人に強く出て、八つ当たりやパワハラ行為をしているのです。自分より立場の上の人にはむしろ、媚を売ることもあります。
これにはパワハラ上司の権力志向の高さが窺えます。自分の成果や手柄を増やして出世しようとしているため、部下をこきつかったり犠牲にしたりしているのです。部下の成果を横取りすることもあります。
また、出世の見込みがないような無能な上司は、保身のために立場が上の人には媚を売り、単にストレス発散として部下に当たり散らしていることもあります。
⑤自己中心的で支配欲が強い
自己中心的で支配欲が強いのもパワハラ上司の特徴です。自分の思い通りに人を動かそうとするので、他人の意見や事情に気を配ることはありません。支配欲が強く、部下の行動を監視しようとします。
自分が把握できていないところで物事が進むのを嫌うので、部下が他部署との連携やコミュニケーションを取ることを快く思わないこともあります。それゆえに、過度に報告を求めることもあります。また、報告漏れなどが発覚した場合には、激怒することもあります。
常に「自分が正しい」と信じこんでいるため、間違いを認めることや、部下の意見を聞こうとすることもしません。一方的に強い態度に出るタイプの上司がいたら、このケースに当てはまる可能性があるので注意しましょう。
⑥悪い方向に権力を行使する野心家
パワハラ上司の中には、悪い方向に権力を行使する野心家タイプもいます。
自分や他人の価値を肩書で判断する傾向にもあり、非常に強い出世欲を持っています。出世のためなら手段を選ばないところがあり、部下のミスで自分の評価が下がることを恐れて、ミスをした部下を切り捨てることもあります。
自分の出世に有利に働きそうな優秀な部下は右腕として優遇する一方で、仕事が出来ない部下には辛く当たるなど、人によって態度を変えるのもパワハラ上司の特徴です。
優秀な部下がパワハラ上司を超えて活躍しそうになると、妨害してくることもあるので、優秀だからといって安心できるわけではありません。
⑦完璧主義で神経質
完璧主義が度を過ぎるパワハラ上司もいます。人に求めるクオリティとスピードのレベルが高く、本来は許容範囲である納期遅れなども許せない性格です。
部下に仕事をまかせるのが苦手で、細かな部分まで神経質に監視をし続けます。また、部下が自分のやり方を踏襲しないと気が済まず、結果に影響がないようなささいなことまで、小言を言ったり、修正をさせたりします。
一度でもミスをすると「出来ない人」というレッテルを貼り、執拗に監視を続けるのも、このタイプのパワハラ上司によくある行動です。自分のことを仕事が出来る人間だと思い込んでいるので、このような行動に出ます。
たかのり
マイクロマネジメントをするのがこの手のタイプですね(苦笑)ボディーブローのようにじわじわとダメージが蓄積しました・・・
マイクロマネジメント上司に関連する内容は、別の記事でも取り上げています。これを機にぜひご覧ください。
たかのり
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⑧結果主義
結果だけにこだわる人も、パワハラ上司に多いです。仕事をするうえでは結果は非常に大事なことですが、その結果となった要因や過程の中身を見ることも同じように重要です。
望む結果に達しなかった場合には、その原因をつきとめ対策をすることが必要になります。誰もが認めるやむを得ない事情がある場合もあるでしょう。
その背景や事情を無視しては、次の結果や成長にはつながらないでしょう。しかし、パワハラ上司は結果以外には関心を持っていないことがあります。あまりにも数字や結果だけしか見ていない上司がいたら、注意しましょう。
⑨小心者
強い態度で部下を思い通りに動かしているように見えるパワハラ上司は、実は小心者だったということもよくあります。高圧的な態度は弱さの裏返しなのです。
- 自分に自信がないのを見透かされたくない
- コンプレックスを抱えている
- ダメな上司だと思われたくない
このような思いから、自分を強く見せようとしているのです。上司という立場を利用して、自分より弱い立場の部下を思い通りに動かすことが出来れば、自分が強くなったように感じて満たされますよね。
内面にコンプレックスや自信のなさを抱えている上司が、それを隠そうとしてパワハラ上司になることがあるのです。
⑩嫉妬心がある
嫉妬はどんな人の心の中にもありますが、パワハラ上司には嫉妬心が強い人が多いです。人の成功や活躍を素直に喜べず、部下が活躍することにも嫉妬してしまいます。
部下の手柄を横取りしたり、部下の活躍を邪魔したりしてしまいます。優秀な部下がいて、成功したら喜んで、さらに活躍してもらえば、上司である自分の評価にもなるはずです。
そうであるにもかかわらず、強い嫉妬を抱いて、活躍できるような仕事を与えないなど、部下の活躍を妨害してしまいます。こういう上司の下で働く部下はたまったものではありませんね。
極端に嫉妬心が強い性格の上司には気を付けてください。
⑪周りから嫌われている
高圧的な態度で自分の思い通りに人を動かそうとしていると、いつの間にか周囲から人がいなくなっているものです。パワハラ上司は周囲から嫌われて孤独を抱えています。
その寂しさから、より一層、完璧主義や結果主義を強めることがあります。強い態度に出て人を支配することで、自分の立場を確認しようとしているのです。そうすることで孤独で心細い自分に安心を得ているのでしょう。
自業自得とはいえ、近くにいる部下からしたらいい迷惑ですよね。社内でも人付き合いが少なく、周囲から嫌われている上司がいたら注意しましょう。
⑫人格否定をする
平気で人格否定をするというのもパワハラ上司にありがちです。相手の立場に立って物事を考えたり、人を思いやったりする発想がないため、自分の言葉が相手を傷つけることにも気づけません。
また、肩書が自分より低い人を「自分より下の人間」と考えて見下す傾向もあります。人格そのものを否定する発言を繰り返したり、相手のプライベートにまで口を出したりしてしまいます。
このタイプのパワハラ上司は、ターゲットを絞りこみ、1人の人を執拗に攻撃することがあります。もし、ターゲットにされてしまったら、1人で抱え込ますに誰かに相談してください。パワハラ上司の人間性が変わることがないので、離れる準備をしましょう。
⑬自分が正しいと思い込んでいる
タチの悪いことに、パワハラする上司というのは、過度に厳しくしたり脅したりすること指導だと考えています。
そのため、部下に対して言いすぎているとか、意地悪な事をしているという自覚がありません。寧ろ会社や部下の成長の為だと思い込んでいるくたいです。
そして、指導の結果成長の見込みがないとわかったら、「適性が無い」と見限ってしまうほどのドライな感性でいるのも特徴です。
⑭相手の立場になって考える事ができない
物事を多角的に見る事ができず、非常に視野の狭いところがあります。ですから、相手がどう思うかなどと考える事ができません。
いわゆるモーレツ型社員のように、自分の考え方を他人にも強要する節があります。例えば残業の強要など、業務遂行のためには苦行は耐えてでも行えと思うタイプです。
そして、その裏には上にアピールして自分の評価を上げる為や保身の為だったりします。例えば部下の失敗に対して責任を取ろうとせずに、それどころか部下を責めることなど、無責任なところがあります。
ムカつくパワハラ上司11の行動パターン
➀嫌な事は部下に押し付ける/丸投げする
嫌な事は部下に押し付けるのもパワハラ上司がよくやることです。
面倒な仕事を部下に押し付けようとするだけでなく、本来なら上司の立場からお詫びや交渉をするべき件についても、部下にやらせようとします。
また、自分が指示していたにも関わらず、ミスが発覚すれば部下のせいにして責任を取ろうとしなかったりもします。それらの行為は、そもそもの上司の仕事を放棄しているともいえます。
また、部下に明らかにキャパオーバーな業務をまかせて、フォローもしないなどというのもパワハラ行為にあたります。そのような目に逢ったら我慢をせずに、第三者に相談をしましょう。
たかのり
当然、どんな背景だったかもわからない内容を押し付けられるので、状況が把握できるわけでもなく、普段の仕事で手一杯なのに・・・という状況で苦労した覚えがあります(苦笑)
②責任転嫁してくる
本来、部下の行動責任は上司がカバーするものですが、「他責だ」の一点張りで仮に部下に非がなかったとしても責任をなすりつけてくるケースがあります。
私の場合は、上司がマイクロマネジメントをしてくるタイプかつ注意力散漫なところがあり、しびれを切らしてブチ切れたところ、人事は私に責任をなすりつけてきて一方的に「会社辞めてくれ」と言われたことがあります。
また、そのときにまるで反社会勢力の人間なのかと思うような、以下の事を言われました。
人事担当者
「お前の嫌いなOを降格させた」
「お前の望み通りにしてやったぞ!よかったなぁ」
「これでよかったんだろ?あ?」
「望みどおりになって良かったな!そうして欲しかったんだろ?」
たかのり
今となってはコチラの言い分を全く聞かず、ただの電話一本でそんなことをいう会社と離れる事ができて良かったとは思いますが・・・
③プライベートの侵害や粗探しをしてくる
マウンティングのひとつですね。恋人の有無を聞いてくるのが定番でしょうか?攻撃できるネタを探る手段としてプライベートを侵害してくるのだと思います。
相手がいなければダメ人間と一方的な評価をし、何度も何度も同じことを聞いてくるのでうんざりさせられました。
④身体的な攻撃
もはや反社の世界ともいうべきなのか、さすがに殴る蹴るなどのことを受けた事はありませんが、物差しで机を叩かれたことがあり、その時はさすがに引きました・・・
もし、暴力を振るわれたことで、身体的なダメージはさほどではなくとも、そういった行為が部下の心に根深いダメージを与える事もあります。
繰り返しになりますが、物差しの件は結構傷つきました。
⑤精神的な攻撃
部下の行動に関して執拗に揚げ足を取ったり、「お前は無能だ」「役にたたんな」など言われた相手が傷つくような発言をしたりすることです。
たかのり
私は、リーマンショック時に会社の業績が悪化した際、上司から毎日日課の如く会議室に呼ばれてはネチネチと口撃を受けていました。
当時の事を思い出すと、怒りで感情を押さえられなくなります(苦笑)
⑥過大な要求や無理難題を押し付けてくる
どう考えても無理な目標を設定させる事や、個人の許容量を超える仕事を押し付けて強制させ、「達成できなかったらわかってるよな?」と部下を脅す発言をするといった行為になります。
たかのり
実体験でいうと、会社の方針が営業職で新規開拓とルート営業の線引きができておらず、ルート営業と同じ評価基準で無茶な目標を設定されて、上司から脅しを受けたことがあります。
⑦過小な要求を押し付ける
これは、過大な要求とは対照的に、生産性の低い仕事を押し付けたり、雑用をさせるといった内容になります。
たかのり
実体験では、過大な要求を押し付けられた後に、事務の人がやるような雑務を押し付けられ、精神的に大ダメージを受けました。その結果、感情が爆発して人事に抗議しに行き、修羅場になりました(苦笑)
⑧八つ当たりしてくる
機嫌が悪いとき、顧客の不満をブツブツと喋っているのですが、うるさいので無視しているといちいち話しかけてきたり、会議室に呼び出してはネチネチと意味のない説教をしてくることがあり、精神的に疲れました。
⑨理詰めしてくる
一種のマウンティングです。何か報告ごとをしても「で?で?で?何?」と言う感じで、理詰めするのを面白がっているようにも感じます。
また、理詰めする上司は基本ドライな性格であることが多く、部下を詰めることでストレス解消していることも考えられます(苦笑)
理詰め上司に関連する内容は、別の記事でも取り上げています。これを機にぜひご覧ください。
たかのり
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⑩マイクロマネジメントをする(過干渉なことをする)
基本寂しがりやでかまってちゃんタイプだからなのか、事あるごとに絡んできては細かく追及してくるので、かなりうっとおしいです。
また、注意力散漫なところがあるのでいちいち応対していると疲れます。でも、そんな部下の事よりも自分が気になる事を解消したい気持ちが優先するのでお構いなし(苦笑)
結果、私は上司に「話しかける頻度を下げろ!」と怒ったことがありますが、それに対して独自の見解を長々と小1時間ほど話されて更に苦痛を味わった苦い思い出があります・・・
マイクロマネジメント上司に関連する内容は、別の記事でも取り上げています。これを機にぜひご覧ください。
たかのり
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パワハラは、我慢すると逆効果!
実体験からも言えますが、パワハラはれっきとしたいじめ行為なので、「自分が悪い」と思って我慢し続けると相手も調子に乗ってきてエスカレートします。
よく、「相手をかえるのではなく、自分が変わりなさい」とは言いますが、なんで自分を律する事が出来ない人間にこちらが気を遣わなければならないんだと思います。
いちいちパワハラを受け入れていたら、よりひどくなるだけだし、あなた自身のためにもなりません。
上司とのやり取りでは我慢する事もあるかもしれません。でもそれは程度の問題です。度が過ぎる事まで受け入れる必要はありませんので、然るべきところに相談するなどのアクションを起こしましょう!
ムカつくパワハラ上司のターゲットになったときの対処法
パワハラ上司というのは、自分勝手で部下を思いやるよう事はありません。ですから、極端な話裁判を起こすなどの事でもしない限りは攻撃を止める事がありません。
ですから、平和的な解決を望むのであれば、落としどころを見つける必要があります。とはいえ、不満や屈辱感を味わう事が前提なのは覚悟しておく必要があります。
相手を変える事はとても難しく、私も会社内で不満をぶつけて戦ったことがありますが、結局何も変わりませんでしたし、むしろ不満を訴えた私の方が冷や飯を食わされる結果となりました。
ですから、下記にて解説する内容を元に適切な対処法を実践して被る被害を最小限に抑えましょう!その間に今後どうしていくのかを考えるのがおススメです!
➀オドオドしないで毅然とした態度で接する
次にパワハラ上司のターゲットになってしまったときの対処法をみていきましょう。
パワハラ上司には、オドオドしないで毅然とした態度で接することが重要です。パワハラ上司は自分よりも弱い立場にいる人や反抗しない人をターゲットにします。ターゲットを攻撃したり八つ当たりしたりして、自分のストレスを発散しているのです。
パワハラ上司にオドオドした態度で反応すると、「この人は弱いから攻撃しても大丈夫」と認識され、より攻撃を強めてくる可能性があります。パワハラ上司の攻撃には、平静を装い毅然とした態度で接することが重要です。そうすることで、向こうもあなたに警戒をするでしょう。
②パワハラ上司が機嫌のよい日を見極める
パワハラ上司は機嫌のアップダウンが激しい人も多いです。そういうタイプのパワハラ上司と接するには、機嫌のよい日を見極めることが重要です。
同じ要件でも、パワハラ上司が機嫌のよい日と不機嫌な日では反応が異なります。機嫌が悪いときは、重箱の隅をつつくような指摘があったり、ささやかなミスもくどくどと責め立てられたりする可能性もあります。
不機嫌なときは、最低限のコミュニケーションでとどめ、何か了承や承認が欲しいような件に関しては、機嫌のよい日を見極めてから、話を持ち出すようにしましょう。
また、パワハラ上司をよく観察し、何が地雷ポイントなのかも頭に入れておくとよいでしょう。上手に距離を取り、無駄に八つ当たりや攻撃を受けないように気を付けましょう。
③確認事項や指示内容をハッキリさせる
パワハラ上司から指示を受けたときは、とくに入念に確認事項や指示内容を確認しましょう。仮に上司からの指示が不足していたり、双方の認識違いがあったりしても、何等かのトラブルにつながったときには、パワハラ上司は必ずと言っていいほどあなたに責任を押し付けるでしょう。
それを避けるためには、「○○を○○ですね。承知しました」などと指示内容を復唱しながらの確認や、こまめに進捗を報告して了承を得るなどの対策をしましょう。
口頭で受けた指示は「そんな指示は出していない」と責任逃れをされがちです。メールや報告書などに指示内容を書き起こして、上司の責任逃れを回避しましょう。
④できるだけ感情を抑えて、言葉遣いには気を付ける
日頃から、パワハラ上司から暴言を吐かれたり、ネチネチと嫌味を言われたりしていたら、徐々にあなたの心にも怒りがわいてくるのは当たり前です。しかしながら、感情的に言葉を返したり、言葉遣いが乱れたりすると、あなたが不利益を被ることがあります。
プライドが高く、自分の立場が優位にあるかを常に気にかけているパワハラ上司には、反抗されたと感じると、より一層、あなたへの攻撃を強めてくる可能性があります。
理不尽だと感じても、ご自身の態度や発言で無駄に刺激をしないように注意した方が得策といえます。
⑤従順そうなふりをする
支配欲が強く、自分の立場を優位にしておきたいパワハラ上司には、強い態度に出たり、反抗したりするのは、逆効果です。その場では黙らせることが出来ても、根に持たれて、その後いつまでもネチネチと陰湿な嫌がらせや攻撃を受ける可能性があります。
納得できなくても、その場をやり過ごすためには、従順そうなふりをしておくのがよいでしょう。しかしながら、度を越えた暴言や人格否定と思える言動が続くようであれば、耐え続ける必要はありません。
パワハラとして第三者に対処を依頼するのもよいでしょう。そのためにも、録音などの証拠を残しておくようにしましょう。
⑥(いちおう上司なので)相手を立てるつもりで接する
パワハラ上司は「自分を認めて欲しい」という承認欲求が人一倍高いです。本心から尊敬は出来なくても、上司という立場であることは変わりません。
上司として立てるつもりで接することも、あなたへのパワハラを加速させずに済む方法です。具体的には、上司の立場や苦労を理解する立場でいる、上司の知識や判断を頼りにする、などです。あなたから上司として尊敬されていると感じれば、攻撃を強めることはないでしょう。
⑦自分のスキルを高める
自分のスキルを高めることもパワハラを受けにくくするには有効です。職場では、ミスや失敗をきっかけに、パワハラのターゲットにされるケースも多いのです。
ターゲットにされる側も自分に非があったと感じるため、反抗しにくくなるからです。一方で、仕事が出来る部下は上司の評価もあげることから、パワハラ上司からすると、ターゲットにしにくいのです。
パワハラ上司さえも一目置くような存在になってしまえば、パワハラ被害を免れますので、ぜひスキルアップを目指しましょう。
ただし、これはあなたの心身に余裕があるときの対処法です。すでに上司からのパワハラで心身にダメージを受けているときには、決して無理をしないでくださいね。
⑧専門機関に相談する
上司からのパワハラに耐えきれなくなったときは、専門機関に相談をしてみてください。上司の上司や人事部に相談する手もありますが、相談する相手によっては、うまく対処してくれなかったり、相談したことがパワハラ上司に伝わり、あなたに不利な状況になったりする可能性もありますので気を付けましょう。
会社の人間関係や利害関係のない専門機関に相談するのがよいと思います。心療内科や、厚生労働省の相談窓口、法テラスなどを利用するのもよいでしょう。専門的な知識をもとに対応を検討してくれる他、あなたのプライバシーも守られますので、安心してください。
外部の相談機関に関連する内容は、別の記事でも取り上げています。これを機にぜひご覧ください。
たかのり
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⑨証拠を集めて記録する
上司からの悪質な嫌がらせや暴言が続く場合には、証拠を集めておくとよいでしょう。パワハラ上司の発言を録音しておくことや、録音が難しい場合には、その内容を日記として記録しておくとよいでしょう。
パワハラ上司の言動だけでなく、日時や周辺の状況など出来るだけ詳しく記録しましょう。日記もパワハラの証拠となり得ます。
専門機関に相談する際も、これらの証拠があれば、より正確に状況を理解してもらえますし、適切な対応をしてくれるはずです。法的手段に出ることにした場合には、その証拠が必要になります。
⑩自分の健康状態を優先する
ここまで、パワハラ上司への対処法として、毅然とした態度で接する、反抗はせずに尊敬するふりをするなど、様々な例を述べてきました。しかし、1番大事なのはあなたの健康状態です。
これらの対処法を実践するほどの気力が残っていないほど、心身のダメージが大きい場合には、そのダメージを回復することを優先してください。
次にあげるような状態であれば、危険信号です。
- 夜眠れない
- 休日も仕事のことが頭から離れず、心が休まらない
- 仕事の事を考えると、気分が悪くなる
これらに当てはまる場合は、その環境から離れることを検討してみてください。職場に配置転換を希望したり、転職を検討したりするのもよいでしょう。もしも、先々のことを考える気力や余裕がない場合には、まずは休暇を取ってみましょう。
⑪転職活動をする
第三者機関に相談をしたことで、会社が対処し、状況が改善したのであれば、問題ありません。何の改善もなくパワハラ上司に耐えきれなくなったら、転職活動をするのもよいと思います。
世の中にはたくさんの会社があります。今の会社にこだわらなくても、あなたが健全に活躍できる場所はあるはずです。
今いる会社が、パワハラ上司を黙認し、あなたがパワハラ被害にあっているのを知りながら、保身のために誰も手を差し伸べてくれないような会社であれば、あなた自分の心身を犠牲にしてまで、そこにいる価値があるでしょうか。
その場合は転職をして環境を変えることをおすすめします。転職活動の際は、転職エージェントを活用しましょう。あなたに代わって、面接の調整や条件交渉をしてくれます。
情報収集の面においても、効率よく進められます。あなたはパワハラの犠牲になり続ける必要はないのです。新たな環境を求めて、一歩を踏み出しましょう。
ムカつくパワハラ上司と関わる事で鬱病になる危険も?!
厚生労働省の発表によると、100人中6人が鬱病にかかるというデータがあります。そして、鬱病にかかる背景として環境要因(人間関係のトラブル)が原因のひとつとして挙げられています。
あなたがパワハラ上司との関わりを配置転換や、耐える事で解決できるのであれば何も言う事はありません。しかし、情報を集める事で選択肢が増えるのであれば、より有意義な生活を送れそうだと思いませんか?
あなた自身の市場価値がわかるだけでも、憂鬱な気持ちが晴れるかもしれませんし、嫌なことに耐えるだけでは機会損失してしまうかもしれません。
たかのり
鬱病にかかると、疲労感が抜けなくて辛かったです。布団から起き上がれないほど頭が痛くて苦しい日々を過ごしたことがあり、生きた心地がしませんでした。
パワハラ上司の気分に振り回されて、辛い状況になるのってバカバカしくないですか?
人間関係が原因で会社を辞める人は多い
実際、人間関係が原因で会社を辞める人は多いのでしょうか。エンジャパン株式会社が運営しているwebサービス人事のミカタでは、「エン転職」の会員610名に対してアンケート調査をした結果、「人間関係を理由が悪かった」が最も多く、全体の28%を占めていました。
退職理由の本音 | 割合 |
人間関係が悪かった | 28% |
給料が低かった | 12.9% |
社風や風土が合わなかった | 12.2% |
評価や人事制度に不満があった | 10.8% |
待遇(福利厚生)が悪かった | 6.8% |
残業や休日出勤など拘束時間が長かった | 6.8% |
業界や企業の将来性が不安だった | 5.9% |
体調を壊した | 2.4% |
結婚・家庭の事情 | 0.9% |
その他 | 4.7% |
人間関係にトラブルがあっても、気にせず仕事に取り組める人もいますが、よほど耐性が強い人ではない限りは、良好な人間関係の職場で働きたいと考えていると数値が示しているのではないでしょうか?
人間関係以外にも、待遇面や評価制度に対する不満などそれぞれの理由があります。どんな理由であれ、会社を辞めたいと思ったら、一度転職を検討してみるのもよいでしょう。
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転職するしないは別にしても、情報を得る事で選択肢が増えるとわかると安心できませんか?もしかするとアクションを起こさないがために機会損失してしまうリスクだってあるかもしれません。
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たかのり
人材紹介会社について、下の記事にて取り上げています。あなたの人生を変えるきっかけになるかも?!ぜひご覧ください!
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