上司や先輩からパワハラを受けていて、会社に行くのが憂鬱だ。同僚同士で足の引っ張り合いをしていて、職場の雰囲気がギスギスしている。
そんな風に、職場の人間関係に悩む人は多いと思います。人間関係に悩みがあると、会社に行きたくなくなりますよね。職場の人間関係が原因で、退職するのはアリなのでしょうか?
結論から言いますと、それは「アリ」です。ただし、人間関係に悩んでいたとしても、退職してよい場合と、辞めない方がいい場合があります。
今回は、人間関係の悩みそれぞれのケースと退職するか否かの見極め方を紹介してきます。会社を辞めたいと思っている方は、退職を決意する前に、今一度、ご自身のケースを振り返ってみましょう。
人間関係が原因で退職を検討する事の正当性は、この記事でも解説していますが、最終的な判断については情報を仕入れた後に判断しても遅くありません。
また、人間関係が悪い事であなたのメンタルが不調になる可能性だって考えられます。未然に防ぐ意味でも環境を変える事はむしろプラスに働くのではないでしょうか?
まずは情報を仕入れる意味でも、下記リンク先の記事にて解説している転職活動に関する内容をまとめた記事をお読みください。
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退職理由のホンネが人間関係の割合が28%
実際、人間関係が原因で会社を辞める人は多いのでしょうか。エンジャパン株式会社が運営しているwebサービス人事のミカタでは、「エン転職」の会員610名に対してアンケート調査をした結果、「人間関係を理由が悪かった」が最も多く、全体の28%を占めていました。
退職理由の本音 | 割合 |
人間関係が悪かった | 28% |
給料が低かった | 12.9% |
社風や風土が合わなかった | 12.2% |
評価や人事制度に不満があった | 10.8% |
待遇(福利厚生)が悪かった | 6.8% |
残業や休日出勤など拘束時間が長かった | 6.8% |
業界や企業の将来性が不安だった | 5.9% |
体調を壊した | 2.4% |
結婚・家庭の事情 | 0.9% |
その他 | 4.7% |
人間関係にトラブルがあっても、気にせず仕事に取り組める人もいますが、よほど耐性が強い人ではない限りは、良好な人間関係の職場で働きたいと考えていると数値が示しているのではないでしょうか?
人間関係以外にも、待遇面や評価制度に対する不満などそれぞれの理由があります。どんな理由であれ、会社を辞めたいと思ったら、一度転職を検討してみるのもよいでしょう。
退職理由については人それぞれ
人間関係以外にも、退職理由については人それぞれの理由があります。長年、勤務していても給与に変化がない職種であったり、会社や業界の将来性に不安があったりすると、仕事を辞めたいと考えるきっかけになりやすいです。
また、現在の給与や待遇に満足をしていないことや、残業が多く有給休暇を使いにくい雰囲気があるなど、労働環境も退職理由になることが多いです。
中には、他にやってみたいことができた、長年、続けてきた仕事以外のことにもチャレンジしてみたい、等の前向きな理由もあります。
どんな理由であれ、会社を辞めたいと思ったら、実際に行動するしないは別にしても、情報収集がてら一度転職を検討してみるのもよいでしょう。
人間関係で仕事を辞めない方が良い場合⑤選
退職については、やむを得ない事由とそうでないケースがあります。まずは、退職しない方が良いとされる事例を取り上げていきます。
➀自分が原因で社内の人間関係が悪くなっている場合
これまで、人間関係で仕事を辞めても構わない例を紹介してきました。次に人間関係で仕事を辞めない方が良い場合もみていきましょう。
人間関係が悪い原因が自分にあることはないでしょうか?その場合は、退職を思いとどまってみてください。
挨拶はきちんとできていますか?受け答えや言葉遣いは丁寧にできていますか?そういったことが出来ていないと、悪い印象を与え、人間関係が悪化してしまうことがあります。
また、遅刻や欠勤が多かったりしませんか?反抗的な態度をとったり、協調性に欠ける行動をとったりしていませんか?それらは、信頼を失いかねない行動です。
先にもお伝えしました通り、仕事では、チームワークが大事です。職場では、周囲が気持ちよく働けるように気遣いをすることも求められているのです。ご自分に思い当たることがある場合には、改善が出来ることはないか見直してみましょう
②入社して日が浅い
入社して日が浅い場合は、人間関係に悩んでいたとしても、退職の判断には早すぎるかもしれません。そもそも、人間関係の構築には、時間の積み重ねも必要です。
入社して日が浅い時期には、人間関係がまだ構築されていない状態ですので、人間関係の良し悪しの判断には時期尚早です。
上司も新人にはあえて厳しく対応して、様子を見ている可能性もあります。また、すでに出来上がっている人間関係に新参者が入っていくとき、たいていは警戒される傾向にあります。
受け入れる側も緊張しているので、本来の姿を見せていないのです。溶け込むには時間がかかるものと思って、もう少し長い目線で様子を見てもよいでしょう。
③仕事内容に不満がない場合
仕事内容が自分に合っていて不満がない場合も、退職をとどまった方がよいでしょう。自分の能力を活かせるやりがいのある仕事につけていることは非常に幸運なことです。
転職をしても、希望通りの職種やポジションにつける可能性は100%ではありません。ですので、人間関係だけが不満の場合、辞めてしまうのはもったいないことです。
この場合には、人間関係を改善するにはどのようにしたらよいか、他の人も巻き込みながら、動いてみるとよいでしょう。
④仕事の悩みを打ち明けられる人がいる
職場の人間関係に悩みがあっても、社内に仕事の悩みを打ち明けられる人がいる場合は、職場を辞めないことをおすすめします。
悩みを打ち明けることで、一人で抱えこんでストレスをため込むことを防げます。また、悩みを聞いてもらうことで、自分の状況や気持ちが整理され、打開策が見つかるかもしれません。
悩みはあっても、メンタルを維持できる環境にあるのであれば、人事部など相談できる部署があるかなどを探りながら、解決できる道を模索するのがよいでしょう。
⑤仕事は仕事と割り切ることができている
人間関係の問題も含めて、「仕事は仕事」「これも仕事の一環」と割り切ることができている場合には、辞める必要はないでしょう。どの職場でも人間関係の問題はつきものです。
職場を変えたら、もっとひどい人間関係の問題にあたる可能性もゼロではありません。仕事の人間関係を割り切れているのなら、そこへのストレスも比較的少ない状態で仕事に打ち込めているといっていいでしょう。
状況が変わり、割り切れなくなった、仕事に集中できなくなった、などの事情が出てきた場合には、転職を検討してみるのも悪くはありません。割り切れているうちは、今いる職場で経験を積み上げていきましょう。
人間関係が原因で退職する場合の、やむを得ないケース⑤選
人間関係が原因で退職する場合の、やむを得ないケースを見ていきましょう。
➀上司からパワハラを受けている
まず、上司から暴言や暴力等のパワハラを受けている場合は、退職を選択してもやむを得ないといえます。上司からのパワハラは、被害者が加害者よりも社内で弱い立場に置かれているため、対処が難しいケースもあるでしょう
上司のパワハラに耐え続けて、精神的ダメージを受けてしまうと、長らく社会生活から離脱せざるを得なくなる場合もあります。
そのような痛手を負うくらいなら、職場を去って、新たな活躍の場を見つける方が賢明といえます。パワハラは社会的にも犯罪です。立派な退職理由となります。
パワハラに関連する内容は、別の記事でも取り上げています。併せてお読みください。
たかのり
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②セクハラを受けている
セクハラを受けている場合も、パワハラ同様、退職を選択してもやむを得ないでしょう。セクハラも社内での立場が弱い人が被害を受けやすく、周囲に露呈しづらいハラスメントです。
執拗に食事やデートに誘われる、身体を触られる、身体をじっと見られる、性的な冗談を言われる、など被害者本人が精神的苦痛を感じたら、それはセクハラにあたります。
また、誘いを断った途端に、嫌がらせをされたり、望まない異動をさせられたりすることもセクハラです。それらは、法的処置をとれる事案です。
行動しても改善されない、職場にいづらくなってしまったなどの場合には、退職を選択してもよいでしょう。
③同僚からの足の引っ張り合いなど、いじめを受けている
職場でいじめを受けている場合も退職を選択してもよいケースです。具体的には、同僚からの足の引っ張り合い、無視や陰口、暴言などがそれにあたります。
仕事はチームワークが大事です。そのような状態では、まともに仕事をすすめることすら難しいでしょう。いじめはエスカレートし、職場全体にも伝染します。
もともといじめをしていなかった人でさえ、いじめを始める可能性があります。そのような職場にいると、成果を出しにくいだけでなく、心身の状態にも悪影響を及ぼしてしまいます。
一人で努力して、耐えてもすぐに改善されることは難しいでしょう。早めに見切りをつけて、新しい職場を探すことをおすすめします。
④理不尽に詰められる
仕事で理不尽に詰められると感じたときは、退職を選択してもよいときでしょう。その場合は仕事に関する何等かがご自身のキャパシティを超えている可能性があります。
期待された通りの仕事が出来ず、叱責され、自信をなくしているときなどです。業務内容が不向きである場合や、職場環境や他部署との連携の問題など、本人だけが原因でない場合もあります。
人手不足から、業務量が多すぎる場合も、そうです。繁忙期に関係なく、慢性的に業務量過多が続いている場合は注意が必要です。
肉体的な負担が大きすぎると、いずれ精神面にも負担がかかってしまいます。このような状態に陥っているときは冷静な判断力を失っている場合があり、ますます精神的に追い込まれる可能性があります。職場を離れて、心を休めることも一つの手です。
理詰めに関連する内容は、別の記事でも取り上げています。併せてお読みください。
たかのり
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⑤いつもピリピリしていて雰囲気が悪い
従業員同士の会話がなく、イライラしていて陰口や悪口が横行しているような職場では、そこにいるだけで嫌な気持ちになってしまいますね。雰囲気が悪い職場には、いくつか原因があります。
行き過ぎたトップダウンで、現状に見合わないことを推し進めなければいけなかったり、人事評価制度があいまいで社員が待遇面に不満を持っていたりします。
また、そういった職場では、労働時間が長く、休みをとりにくい傾向にもあります。
いつもピリピリしていて雰囲気が悪い職場では、仕事がスムーズにはかどらず、やりがいも感じにくいでしょう。これは、一人の力では改善が難しい問題で、また改善には時間がかかりますので、早めに職場を去るのがおすすめです。
まとめ
この記事では、会社を辞めたほうが良いケースとそうでないケースを中心に解説してきました。万が一あなたに非がある場合は心を入れ替えて仕事に邁進すべきなので頑張りましょう。
しかし、人間関係や環境に問題がある場合は、あなたの心を守る意味でも離れる事を視野にいれましょう。
たかのり
転職活動に関する複数の内容を別の記事を解説しています。転職するしないは別にしても、情報を収集するだけでも損はありません!
何も情報を集めないまま勢いで退職するのではなく、情報を集めて納得したうえで行動を起こした方が時間のロスも軽減できますので、ぜひお読みください!
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